医療新時代を開くNAD+ NMN(ナイアシン:ビタミンB³)
SGLT2阻害薬フォシーガに加わった老化細胞除去効果
オールインワン治療薬競争で独走の可能性
2026/06/27
最終更新:2026-07-31
|
ノギボタニカルはSGLT2阻害薬製造メーカーとは一切関係がありません。1.高血糖市場をリードするSGLT2阻害薬フォシーガの老化細胞除去効果
再度話題となっているのは以前「羽鳥慎一モーニングショー」で紹介された
順天堂大学医学部の研究者によるネイチャー誌に発表した糖尿病治療のSGLT2阻害薬 カナグリフロジンの新たな効能研究。
Nature Aging誌のオンライン版で(2024年5月30日付)に掲載された論文ですが
内容はカナグリフロジンがセノリシス(老化細胞)を選択的に除去すること。
追加承認候補になるだろうと研究者の話題となっています。
「(糖尿を排除する)SGLT2阻害は老化細胞をも排除し、病的老化を緩和します
「 SGLT2 inhibition eliminates senescent cells and alleviates pathological aging」
SGLT2 :sodium glucose co-transporter 2 inhibitor
SGLT2阻害薬は慢性腎臓病(CKD)患者における腎保護効能も示されていますが、末期の
保存的腎臓療法(CKM: Conservative Kidney Management)における腎保護効果は明らかではありません。
ポルトガルのUniversidade do Porto, Porto, PortugalのDr. João P. Ferreiraらの研究も
進んでいます。2. 糖尿病撲滅は世界の悲願
糖尿病の世界市場は推定5億3,700万人(2021年IDF Diabetes Atlas)。
日本の市場は予備軍を入れれば2,000万人以上と推定されており、
実に、成人の5人に1人は糖尿病を発症する可能性が示唆されています。
底辺に拡がる合併症を含めれば、日本も世界も、糖尿病医療関連の需要総計は膨大です。
先進主要国では高齢化が進んでおり、日本もすでに75歳以上人口が2,078万人(2024年10月現在)
多用途薬の*AOM時代になり、安いコストで糖尿病の超重症化が防げれば、医療費の大きな部分を占める腎臓透析も減り、財政支出改善ばかりでなく、患者の生活の質向上にもつながります。
*©オールインワン・メッド*(all in one medicine :AOM)3. 国内の糖尿病治療薬市場
国内の糖尿病治療薬市場は過去10年間で大きく成長しています。
近年の市場は、2012年度の約3925億円から、2022年度には約6759億円と
約72%増加しました。
これまではインシュリン分泌の増量や活性化などの作用に、多くの種類のGLP-1受容体作動薬が出現しましたが、インシュリンの作用にこだわっていては多用途化に限界があり、
最近になり新しいコンセプトのSGLT2阻害薬 カナグリフロジンの後継種ダパグリフロジン(フォシーガ)の独走が目立つようになりました。
2025年の薬価ベースでは1081億円(前年比7.7%増)となり、1000億円の大台を突破しました。
ダパグリフロジンは公式な薬品名ですが、後発のジェネリック薬の販売ネーミングに
使用されています。
参照:2023/06/02 GLP-1
GLP-1受容体作動薬などが一部の医師により自由診療で肥満治療、若返りなどに販売されている実情に警告
GLP-1受容体作動薬などに、ダイエット目的での適応外使用が横行していることを受け、製造販売元の製薬4社は、適正使用を呼びかけています。
効能・効果は2型糖尿病のみであり、「国内で承認された使用法以外で使用された場合、本来の効果が見込めないだけでなく思わぬ健康被害が発現する可能性も想定される」として、適正使用を呼びかけています。4. SGLT2の功罪と新世代の糖尿病関連治療新薬
SGLT2は*sodium glucose co-transporter 2の略語.タンパク質の一種です。
体内に7数種類が検出されていますが、話題の2番は限定的に
腎臓内の尿製造組織の一端(近位尿細管)に存在。
*sodium glucose co-transporter 2:ナトリウム・グルコース共役輸送体
SGLT2は腎臓を構成する組織(ネフロン)の*近位尿細管において塩分(Na+:ナトリウム)の細胞内外の濃度差を駆動力としてブドウ糖(glucose:グルコース)やナトリウムなどの栄養分を細胞内に取り込む作用がある有用なトランスポーター.
ところが、近代の食生活を中心とする生活習慣では、食材の有用作用が
過剰になる(Ⅱ型糖尿病)リスクが高いのが難点。
*近位尿細管は、血液中から取り出して必要なものを体内に取り込み、不要なものを尿として排泄する働きをします。5. SGLT2のブドウ糖吸収作用を遮断するSGLT2阻害薬
SGLT2阻害薬(SGLT2 inhibitor)は糖の再吸収を抑制、尿中に過剰な糖を排泄し、
優れた血糖低下作用を示す薬剤。欧米で承認され、市場に紹介されたのは2013年
SGLT2阻害薬カナグリフロジン(商品名 INVOKANA)が米国で2013年3月に 承認を得て,同年4月にヤンセ ン・ファーマシューティカルズ社から発売されています。
カナグリフロジンの後継種がダパグリフロジン(フォシーガ)
SGLT2阻害薬は*近位尿細管に存在するSGLT2を阻害することで過剰なブドウ糖(glucose)の再吸収を抑制します
ただし化学合成された医薬品ですから、長いレンジでは、重篤な副作用を発症する可能性は否定できません。
該当する疾病が無い方が、適応追加が未承認の健康長寿などを目的に、ネットなどで購入することは危険です。
SGLT2を阻害する方法(薬剤の作用機序)は開発会社により異なります。
脳神経変性疾患などいわゆる合併症(complications)を患っている患者の状態に
よっては、新タイプ2~3種を複合させたりすることも多いようです。
*複合投与は経験と高度な専門知識が必要です。研究時間が十分ある医師に処方してもらう必要があります。
Ⅱ型糖尿病によって引き起こされる合併症は多岐にわたりますが、反対に肥満や高血圧、高脂血など生活習慣病や感染症など他の様々な疾患によってⅡ型糖尿病を発症することも少なくありません
患者は、持病、既往症を正確に把握しておく必要があります。6. 現在使用されているSGLT2阻害薬はフォシーガ(Forxiga )
これまでのところ信頼すべき論文で効能が日本で認められているSGLT2阻害薬は
*アストロゼネカ社のダパグリフロジン(dapagliflozin propylene glycolate hydrate)、
ブランド名は「フォシーガ(Forxiga :Farxiga)が圧倒的なシェアを占めています。
*現在はアストロゼネカ社経由で販売されています。
フォシーガは「2型糖尿病」、「1型糖尿病」、「慢性心不全(ただし、慢性心不全の標準的な治療を受けている患者に限る)」、「慢性腎臓病(CKD)(ただし、末期腎不全又は透析施行中の患者を除く)」
病的肥満の治療効能が認められおり、多用途の©オールインワン・メッド(AOM)競争の一番人気。
すでに1000憶円/2025年の大台を突破していますが、トップにご紹介したように、
老化細胞除去効果など、さらなる適応拡大追加承認が期待されています。
フォシーガの汎用性は、(記事のトップに紹介されていますが)若返りに繋がる「 老化細胞(セノリシス)を選択的に除去する」ことにも大きな期待が持たれ、
適応拡大追加承認が期待されています。
加えて、肥満や脳神経変性疾患(認知症、パーキンソン病を含む)、一部のがんに効果を認める有力研究がいくつも発表されており、公式にフォシーガの用途として認められる可能性も遠い話ではありません。
*©オールインワン・メッド*(all in one medicine :AOM)
7.「究極のオールインワン・メッド(AOM)はフォシーガか、ツイミーグか
ゴールは細胞のミトコンドリア活性化」
https://www.botanical.jp/library_view.php?library_num=847
特に後述のミトコンドリア活性化Ⅱ型糖尿病新薬ツイミーグは
レスベ効能の天井知らずと言われる汎用性、多用途性がヒントとなっており
いずれは新世代治療薬©オールインワン・メッドの核となるでしょう。
*ツイミーグ:TWYMEEG:イメグリミン:imeglimin hydrochlorid(Merck Serono)
「レスベの作用機序がヒントとなった糖尿病治療新薬の将来性
SGLT2阻害薬とミトコンドリア活性化新薬(その1)」
https://botanical.jp/library_view.php?library_num=8468. 参照:フォシーガとツイミーグは作用機序が異なります.
英アストラゼネカ社のSGLT2阻害薬ダパグリフロジンと
メルク・セロノ社(Merck Serono)で創薬された*ツイミーグとは作用機序がことなります
ツイミーグは、 フランスのバイオ医薬品企業**Poxel SA(ポクセル社)によって
創製され、2021年9月に日本国内で発売された新しいクラス(テトラヒドロトリアジン構造)の2型糖尿病治療薬です。
新しい作用機序はミトコンドリア機能の改善を介して血糖降下作用を示します。
個人の開発者としては、Poxel社のPascale Fouqueray(パスカル・フークレイ)博士が
開発に携わってきました。
日本では、大日本住友製薬株式会社(現: 住友ファーマ株式会社)がPoxel社から導入し、共同で臨床試験(TIMES試験)を実施し製造販売承認を取得。
参照:ブドウ・レスベラトロールが機能するカロリー・リストリクション(CR)効果:
少量のレスベラトロールで長寿を達成
https://www.botanical.jp/library_view.php?library_num=157
初稿:2025/11/15
|