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世界最大最古の全米ガン研究協会(the American Association for Cancer Research)の会誌 (Cancer Epidemiology Biomarkers & Prevention)に発表されたオメガ3脂肪酸(DHA+EPA)の研究。 「オメガ3脂肪酸サプリメントが防ぐ乳がんリスク(Fish oil may reduce risk of breast cancer)」の研究は、 慢性諸疾患予防への魚油サプリメント効能研究(fish oil supplements may play a role in preventing chronic disease)に付け加えられた 大規模疫学的調査(コホート:cohort study)です。
コホート調査は名付けて「ビタミンとライフスタイル:the Vitamins and Lifestyle (VITAL)」。 調査成果を発表したのはシアトル(ワシントン州)のフレッド・ハッチンソン研究所(Fred Hutchinson Cancer Research Center)に所属する エミリー・ホワイト博士(Emily White Ph.D.)。 この研究は乳がんリスクを魚油が防ぐという最初の研究です。
調査対象は乳がん経験の無い閉経後の35016人の女性。 オメガ3脂肪酸(DHA+EPA)摂取グループとビタミン、ミネラルとは異なる特製サプリメント(specialty supplements)摂取グループを比較。 六年後のアンケート調査により880件の乳がん罹病を確認しましたが、オメガ使用グループは32パーセントの確率でリスクを回避できました。
この数字は乳がんの中で80%は占めるといわれる浸潤性乳管癌(invasive ductal breast cancer)への効果に限られます。 オメガ3脂肪酸(DHA+EPA)摂取グループに対して、特製サプリを摂取しているグループの大部分は一般的に閉経後女性が使用しているもの (イソフラボン、イブニング・プリムローズなどハーブ類)の摂取ですが、そのサプリメントによる乳がん発病リスクは特別に認められませんでした。 対象の人たちはオメガ3を毎日のように摂取したわけではありません。 ホワイト博士は効果があったのは、「サプリメントを(度々)摂取するということは、 少なくとも毎日の食事から摂取するオメガ3脂肪酸(DHA+EPA)に較べればはるかに量が多い」ことを原因と見ています。
ただしホワイト博士は「この研究で短絡的にオメガ3と乳がんリスクの回避」に結び付けないで欲しいと話しています。 ハーバード大学公衆衛生学院(the Harvard School of Public Health)で疫学と栄養学を担当する(nutrition and epidemiology) ジョバヌッチ教授(Edward Giovannucci M.D.Sc.D.)は疫学的なガン予防研究グループの一員 (a member of Cancer Epidemiology Biomarkers & Prevention)でもありますが、 ホワイト博士の意見に賛成しています。 教授は「多くの研究成果が集まらないかぎり、一つの研究で、その成果を推奨することはできないが、 魚油が(これまでにも)多くの(有用な)効果を持ち、心筋梗塞からガンまで有効という証拠が次々に出てくるだろう」と予測。 教授の所属するハーバード大学公衆衛生学院(HSPH)の研究者達はガン、心臓、心拍等に罹病の無い 2万人の中高年男女(サプリメント経験のない男60歳以上、女性65歳以上)に登録してもらい、 ビタミンD、オメガ3脂肪酸(DHA+EPA)摂取の評価を企画しています。
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